八重歯矯正 | 新宿の矯正歯科

八重歯矯正とは?

八重歯矯正とは

八重歯は、犬歯の低位唇側転位という歯列不正で、叢生という凸凹とした歯並びの一種に分類されます。
八重歯矯正は、その歯列不正の改善を目的とした歯列矯正です。

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このような方に向いています

  • チェック八重歯の見た目にお悩みの方
  • チェック歯並びが凸凹としていて悩んでいる方
  • チェック八重歯のところが歯磨きしにくい方
  • チェック八重歯が唇など他の部分を傷つけてしまう方
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このような方には向いていません

  • チェック日頃から歯磨きができていない方
  • チェック転勤などにより、長期間の矯正治療が受けづらい方
  • チェック全身的な病気により抜歯のような外科処置が受けづらい方
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治療の特徴

八重歯治療の特徴を説明します。

  • チェック八重歯を治す
    八重歯となっている犬歯を歯並びの中におさめ、すっきりさせます。
  • チェック治療期間
    八重歯治療の治療期間はおおむね2〜3年です。
  • チェック保険診療の適応外
    顎変形症という顎の骨格の異常に基づいた歯列不正以外は、保険診療で治療できません。八重歯も同様で、ほとんどの場合、自費診療です。

使用機器

八重歯治療では次のような機器を使います。

マルチブラケット矯正

マルチブラケット矯正は、弾性ワイヤーの働きで歯並びを整える矯正治療で、ワイヤー矯正ともよばれています。
マルチブラケット矯正では、歯につけるブラケット、歯を動かす形状記憶合金性の弾性ワイヤー、歯を引っ張るエラスティックというゴムなどを使います。

インプラント矯正

インプラント矯正は、多くの場合マルチブラケット矯正に組み合わせる形で進められる矯正治療です。
マルチブラケット矯正の矯正装置に加え、歯科用アンカースクリューというネジ状の矯正装置を使います。また、歯を早く動かしやすくなります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、マウスピースを使います。
一般的なマウスピースと異なり、薄くて透明度も高く、歯に緊密にフィットするのが特徴です。
歯並びの状態によっては、それに加え、歯にアタッチメントというプラスチック製の目立たない小さな突起物をつけることもあります。

期待できる効果

八重歯治療には次のような効果が期待できます。

すっきりした歯並び

八重歯治療では、八重歯をはじめ、叢生の改善が期待できます。
歯並びの凸凹とがなくなり、すっきりとした歯並びになります。

噛み合わせの改善

八重歯の犬歯は他の歯に当たっていないので、噛むという歯本来の機能が失われています。
矯正治療で噛み合う位置に犬歯を動かせば、噛めるようになるので、噛み合わせが改善されます。

歯磨きしやすくなる

八重歯の部分は歯磨きしにくいです。
歯並びをきれいに整えられれば、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病、口臭を起こしにくくなります。

注意事項

八重歯治療の期間中は次のようなことにご注意ください。

虫歯や歯周病

一般的に矯正治療中は、歯磨きが難しくなるので虫歯や歯周病のリスクが高まります。
マウスピース矯正はマウスピースが外せるので歯磨きはしやすいですが、唾液の流れが悪くなり、虫歯予防や歯周病予防などの唾液の働きが機能しにくくなります。
矯正治療中は虫歯や歯周病になりやすくなるので、治療前以上に注意が必要です。

定期受診を忘れない

矯正治療の間は、一定の間隔で歯科医院を受診することが求められます。
治療をスムーズに進めるためにも、歯科医院から提案された受診日にできるだけ受診するようにしてください。

治療を受けられない方

次のような方は、八重歯矯正を受けられない可能性があります。

01.定期的な受診ができない方

仕事の時間と歯科医院の診察時間が合わない、頻繁に転勤があるなど、定期的な歯科医院の受診が難しい方は、八重歯治療が受けられないかもしれません。

02.重症な歯周病の方

歯周病になると、歯の周りの骨が失われて歯がぐらぐらし、最終的には抜けてしまいます。
歯周病が進行している方は歯の周りの骨が減っており、矯正力を作用させると歯が抜けてしまうかもしれないので、八重歯治療が難しくなります。

03.虫歯の方

矯正治療中は、虫歯のリスクが高まりますので、すでに虫歯になっている方は、虫歯がより悪化しやすくなります。
また、矯正治療では歯の歯冠部分を利用して矯正力を歯に伝えますが、虫歯になった歯では歯冠部分に適切な矯正力を伝えられません。
このため、虫歯の方は八重歯治療より虫歯治療が優先されます。

04.インプラントが入っている方

インプラントは、骨とインプラントが結合しているので動くことはおろか、普通の歯のように動かすこともできません。
インプラント治療を受けている場合、インプラントの位置によっては八重歯治療が受けられないかもしれません。

治療について

八重歯矯正は次のような方法で行われます。

1

マルチブラケット矯正

マルチブラケット矯正は、歯の表面につけたブラケットに設けてある溝に弾性ワイヤーを通し、ワイヤーが元に戻ろうとする働きを利用して歯並びを整えていく矯正治療です。
最もオーソドックスな矯正治療法として、矯正治療というとマルチブラケット矯正が連想されるほど知られています。
最近では、歯の裏側に矯正装置をつけて目立ちにくくするマルチブラケット矯正も行われています。

2

インプラント矯正

インプラント矯正は、アンカースクリューという小さなネジ状の矯正装置を使う矯正治療です。
アンカースクリューだけでは歯を動かすことはできません。
基本的にマルチブラケット矯正など他の矯正装置と組み合わせて、歯を動かします。
では、どうしてわざわざアンカースクリューを入れるのか、その理由は矯正治療の効率化です。
アンカースクリューを使って歯を動かすと、そうでないときと比べて歯を格段に動かしやすくなります。
八重歯治療の治療期間の短縮化だけでなく、通常の矯正治療では難しいような八重歯も治せるようになります。

3

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、マウスピースを矯正装置として使う矯正治療です。
マウスピース矯正のマウスピースは、薄くて透明度が高く、矯正治療をしているかどうかわからないほど、目立たないので、近年注目を集めています。
マウスピース矯正では、まず治療前の歯並びや顎の骨格などのデータをコンピューターに入力し、矯正治療での歯の動きをシミュレーションします。
シミュレーション結果に基づいて、自動的にマウスピースを作ります。
患者さんは、手渡されたマウスピースを順番に使って、歯並びを整えていきます。

4

IPR

IPRは、歯の両サイドを0.2〜0.3mmほど削り、歯を収めるスペースを作る矯正治療法です。
0.2〜0.3mmでも、両サイドを削ればその倍の0.4〜0.6mmの隙間になります。
これを10本の歯に行えば、4〜6mmのスペースが得られます。
八重歯の程度が軽い場合なら、IPRでスペースを作り出せるかもしれません。

リスク・副作用

八重歯治療では次のようなことが起こる可能性があります。

歯の痛み

歯を動かそうとしたとき、歯の周囲に痛みを感じることがあります。
多くの場合、数日で慣れてくる痛みで、治療を進めていくと痛みも感じなくなってきますので、心配ありません。

口内炎

マルチブラケット矯正の矯正装置にしばしば起こりますが、矯正装置の縁が頬や唇、舌などにあたり、傷つけることがあります。
傷つく場合は、ワックスをつけて矯正装置の縁が当たらないようにします。
矯正治療が進むにつれて、お口の側が慣れて、徐々に当たらないようになりますので、ご安心ください。

矯正装置の破損や脱離

八重歯矯正治療の期間は長いので、その間、マルチブラケット矯正の矯正装置が外れてしまったり、マウスピース矯正のマウスピースを無くしてしまったりするかもしれません。
何らかのトラブルが発生した場合は、早めに歯科医院にご連絡ください。

治療の流れ

八重歯治療がどのような流れで治療が進められるのか、一例をご紹介します。

  • 1問診
    まず最初は問診です。八重歯だけでなく、八重歯の他に気になる症状がないかお聞きします。
    また、これまでかかったことのある病気、現在治療中の病気、飲んでいる薬の有無、薬や食べ物のアレルギーの有無もお尋ねします。
  • 2検査
    歯並びや骨格の状態を詳しく調べます。
    歯並びや顔、口元の写真撮影、歯並びの石膏模型の作製、レントゲン写真撮影などを行います。
  • 3診断と治療方針の決定
    検査結果が揃えば、分析して歯列不正の状態を診断します。
    診断結果から、治療方針を検討し、治療計画を作ります。
    治療計画に同意をいただければ、治療開始です。
  • 4矯正装置の装着
    マルチブラケット矯正を選んだ場合は、歯に矯正装置をつけます。
    マウスピース矯正の場合は、歯型のデータからマウスピースの製作を依頼し、届いたらお渡しします。
  • 5抜歯
    抜歯が必要な場合は、抜歯します。
  • 6経過観察と調整
    治療計画通り治療が進んでいるか、一定の間隔で経過観察します。
    マルチブラケット矯正の場合は、おおむね1ヶ月おきくらいのペースで矯正用のワイヤーを交換します。
  • 7撤去
    治療が終われば、矯正装置を取り外します。
  • 8保定
    矯正治療が終わった後は、後戻りを防ぐために保定という処置に移ります。

治療後の注意点

八重歯治療の注意点は次のとおりです。

保定

矯正治療を終えてしばらくの間は、きれいになった歯並びが元に戻ろうとします。これを後戻りというのですが、後戻りを起こしては数年かけた努力が水の泡になってしまいます。後戻りを防ぐ処置を保定といいます。八重歯治療を終えた後、歯科医師の指示通り、保定を受けるようにしてください。

経過観察

矯正治療を終えた後は、一定の期間、定期的に歯科医院で歯並びの様子を確認します。
矯正治療が終わったと思って油断せず、定期的な歯科受診を忘れないようにお願いします。

よくある質問

八重歯矯正でよくある御質問をご紹介します。

抜歯は必要ですか?

八重歯をきれいに収めるためには、八重歯である犬歯を収めるためのスペースが必要です。
多くの八重歯の方は、犬歯を収められるスペースが足りていません。
犬歯を収めるスペースを作るために、抜歯が必要になることが多いです。

八重歯の原因は何ですか?

八重歯の原因の多くは、顎のサイズの小ささです。歯の大きさは遺伝的に決まっているので個人差はほとんどないのですが、顎の骨格の大きさは遺伝的要素に加え、成長発育の影響を大きく受けます。
例えば、小さい頃から硬いものを食べないと顎は大きくなりません。顎が小さいと歯を並べるスペースが足りなくなり、生える順番的に最後に生える犬歯がはみ出してしまうというわけです。

八重歯だけを治せますか?

歯並びの気になるところだけを治すのを部分矯正といいます。
犬歯が少しはみ出している程度の軽い八重歯なら部分矯正でも治せるかもしれませんが、部分矯正での対応は困難なことが多く、歯並び全体を整える方が犬歯をきれいに並べられます。

費用

八重歯矯正の治療費の相場は次のとおりです。

マルチブラケット矯正

最もオーソドックスな矯正治療であるマルチブラケット矯正で八重歯を治す場合の治療費は、30万〜80万円です。

マルチブラケット矯正(舌側矯正)

マルチブラケットの矯正装置を舌側につけた舌側矯正は、矯正装置の費用が高くなるので、40万〜100万円が相場です。

インプラント矯正

インプラント矯正の治療費は、インプラントアンカー一つあたりおおむね5万円です。
この金額を通常の矯正治療に加算した治療費が相場です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正の八重歯治療の相場は、60万〜150万円です。

医師からのコメント

八重歯は、叢生という歯列不正の一種です。 八重歯は、日本では可愛いというイメージで捉えられることもあるようですが、これは日本だけです。
欧米諸国では”ドラキュラの歯”、中国では”虎の歯”などと言われ、いいイメージで見られることはありません。このため、日本でも八重歯のイメージは徐々に悪くなっています。芸能人やモデルさんたちの中でも、歯並びを治す人たちが増えてきています。
八重歯矯正では、マルチブラケット矯正やマウスピース矯正などを通して、叢生の改善に努めています。八重歯の方は、この機会に歯並びを整えてみませんか。
笑った時の口元を隠す仕草は日本人独特です。欧米諸国では歯を見せて笑う方が好感度が高い様です。

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